Archer A10 Proレビュー／セキュリティ追加&NASに対応したMU-MIMO 4×4対応デュアルバンドWi-Fiルーターが登場

こんにちは。Wi-Fiルーター沼に突入しているマサオカです。現在はメッシュルーターDecoX20を愛用中。

8月27日、デュアルバンドWi-Fiルーター「Archer A10」に新モデル「Archer（アーチャー） A10 Pro」が登場しました。

TP-LinkArcher A10 ProとArcher A10 の比較 — 上 Archer A10 Pro / 下 Archer A10

見た目一緒だけど、何が変わったの？

ヨメ

マサオカ

通信スペックは変わらず、アンチウイルス機能・最新のセキュリティ規格が採用されたみたい。

Pro版の変更点は安全性の強化です。

トレンドマイクロがのセキュリティシステム「TP-Link HomeCare」が無料で使えるようになり、最新セキュリティ規格「WPA3」に対応しました。Archer A10の通信速度に加えて、高い安全性が確保されます。

ついでにUSB-A 3.0端子が追加。これ、地味に嬉しいかも。

Archer A10 ProとArcher A10 の比較 — 上 Archer A10 Pro/下 Archer A10

1733Mbps（5GHz）＋800Mbps（2.4GHz）のデュアルバンド通信ができて、同時接続数は48台。高速化機能も盛り盛り。販売価格は9,900円です。

マサオカ

ライトユーザーに十分すぎるスペックのWi-Fiルーター。

今回サンプルを送っていただけたので、一通り使ってみたいと思います。

ざっくりした特徴

1733Mbps（5GHz）＋800Mbps（2.4GHz）
トレンドマイクロのセキュリティ永年無料
WPA3対応
USB 3.0ポート内蔵
MU-MIMO 4×4対応
IPv6対応
ギガビットポート4口対応

TP-Link Archer A10 Pro

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製品名	Archer A10 Pro
イメージ
カバー範囲	三階建て/4LDK
通信速度	1733Mbps＋800Mbps
最大下り速度	実測 159.57Mbps
最低下り速度	実測 116.64Mbps
Wi-Fi 6対応	– （Wi-Fi 5）
セキュリティ	WEP, WPA/WPA2, WPA-PSK/WPA-PSK2,WPA3
帯域数	デュアルバンド
アンテナ数	4（外部3/内蔵1）
最大接続数	48台
動作モード	ルーター・ブリッジ
MU-MIMO	4×4
ビームフォーミング	◯
メッシュ	–
iPv6	◯
専用アプリ	◯
USB端子	◯
参考価格	¥9,900〜

Archer A10 Proの特徴

TP-Link Archer A10 Proは4LDKまでの家庭向けのAC2600クラスWi-Fiルーターです。

ビームフォーミングが端末目掛けてWi-Fi電波を飛ばし、4本のアンテナ（外部3＋内蔵1）を使って高速通信を行います。

アンテナが大きいだけあって、電波はかなり飛びます。AirMax Extremeに届かなかったお風呂場まで電波マックスで届きました。4LDKまで対応しているので、我が家もメッシュWi-Fiいらなかったかも。

通信速度はメッシュルーターDeco M4に匹敵します。実測値は150Mbps（下り）。20Mbps以上出たら快適と言われる中で十分な速度です。最近のルーターってほんと速いですね。

一方で、最新Wi-Fi規格「Wi-Fi6」には未対応。同価格帯でWi-Fi 6に対応したルーターを探すなら9,000円以下で買えるArcher AX20などおすすめです。本音ではDeco X20を勧めたいけど、X20は2万します。

TP-Link Archer AX20

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この1ヶ月で5台のルーターを触ってきましたが、下り100Mbps以上の通信速度はもう体感での違いを感じられません。Archer A10 Proはネットブラウジングがメインのライトユーザーにおすすめです。

一方、ネット対戦系ゲームをやるような”コンマの世界”に生きるゲームの猛者には不向きなルーターとなります。

マサオカ

それでは、外観からチェックしていきます。

「Archer A10 ProとArcher A10の違い」までジャンプする

「Archer A10 Proのネット速度実測」までジャンプする

外観デザイン・サイズ感

左がArcher A10、右がArcher A10 Proです。

どう違うの？

ヨメ

マサオカ

え？一緒！！！！！

Archer A10の外観デザインと何ら変わっていません。

コネクタ類は背面に集まっています。このあたりも通常版と同じ作りです。

WAN・4つのLANポートはギガビット対応で高速通信できます。電源周りも背面に集まっていますね。

裏面には、壁掛け用の穴が空いています。

壁掛けでの運用も可能。

外観デザインの唯一の変更点は、側面にUSB 3.0 TypeA端子が追加されたことです。ハードディスクをつなげば、USB3.0の高速通信を使ってネットワーク経由でファイルアクセスできるようになります。

AirMac Extremeにはあったのに、今まで使ってきたDecoシリーズには一切ついてなかったんだよね。この勢いでDecoの新モデルには追加して欲しい。

マサオカ

簡易NAS機能があればPCのバックアップが楽になるんだ！！頼む！！！

ただし追加された場所が左側面なので、USBケーブルを繋ぐと目立ちます。なんとか背面にまとめていただきたかった。ルーターを隠して使う人は、気にならないと思います。

最後に付属品。これもArcher A10と一緒です。LANケーブルとACアダプター。外観デザインの変更はUSBだけの模様。

この黒プラスチックの「いかにもルーター」な雰囲気が少し苦手。AirMac ExpressやDeco X20を見習って欲しい。デザイン以外はコスパ良いスペックなのに残念。

TP-Link Archer A10 Pro

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Archer A10とA10 Proの違いはセキュリティ強化とNAS

Archer A10 Pro とArcher A10 の違いは何？

ヨメ

マサオカ

Proには2つのセキュリティ機能とUSB3.0端子が追加されました！

Archer A10 Proでは主にセキュリティ面の強化が行われました。他の変更はありません。

追加された機能は以下の3つです。

Proに追加された新機能

TP-Link HomeCare 無償提供
WPA3 対応
USB-A 3.0端子×1 追加

TP-Link HomeCare はトレンドマイクロ社が提供する強固なセキュリティ機能です。

子供向けにアダルトコンテンツを制限したり、悪意のあるサイトのブロック・ウイルスに感染した端末を自動的に隔離する機能が無料で使えます。

参考

HomeCareとは

TP-Link

最新のWi-Fiセキュリティ規格WPA3にも対応しました。辞書攻撃・総当たり攻撃からの防護に強くなっています。これからルーターを選ぶなら、WPA3対応モデルを選びましょう。

最後はセキュリティとは関係ありませんが、Archer A10になかったUSB-A 3.0端子が追加されています。

マサオカ

USBにハードディスクを接続して、ネットワーク経由でアクセスできます！！

一番嬉しいのは、USB端子の追加です。余ったハードディスクをNAS化できます。

価格差は1,000円ほど。今から購入するなら、WPA3対応のProがおすすめです。

TP-Link Archer A10 Pro

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TP-Link Archer A10

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通信を高速化する5つの機能

Archer A10 Proの便利な機能を5つ紹介します。この機能はArcher A10と同じになります。

超高速デュアルバンドWi-Fi
デバイスを狙い撃つビームフォーミング
同時接続で速度を維持するMU-MIMO 4×4
SSIDが一つにまとまるスマートコネクト
IPv6対応

①デュアルバンドWi-Fi

Archer A10 Proは無線高速化技術「NitroQAM」デュアルバンドに対応しています。

5GHzと2.4GHzを同時に接続できるので、複数の端末を繋いだ状態でも通信速度が落ちません。

マサオカ

家族でネットをたくさん使う家庭におすすめの機能です！

②MU-MIMO

4本のアンテナがそれぞれ独立して高速通信する「MU-MIMO（マルチユーザーマイモ） 4×4」に対応しています。

シングルユーザーMIMOはルーターとデバイスが1対1で通信するので、デバイスが増えれば順番待ちが発生して通信速度が低下します。MU-MIMO 4×4は1対4デバイスで通信するので、速度が低下しません。

マサオカ

同時接続した時の通信ラグが発生しません！

③ビームフォーミング

ビームフォーミングはデバイスの位置を検知して電波を送信する技術です。

MIMOの外部アンテナと組み合わせて、従来のルーターより4倍高速な通信を行います。

マサオカ

Wi-Fi電波が端末を狙い撃ちします！

④スマートコネクト

スマートバンドは、自動的に最適なWi-Fiバンドを割り当てる機能です。

5GHz帯と2.4GHz帯のSSIDが一つにまとまって勝手に切り替えてくれるので、Wi-Fiを接続す手間が減ります。

マサオカ

SSIDが一つにまとまって便利です！

⑤IPv6

よりネットワークを快適に接続できる接続方式「IPv6」に対応しています。従来のiPv4が「普通の高速道路」だとしたら、iPv6は「ETC付きの高速道路」くらい速度に差が出ます。

ただし、iPv6を利用する場合はプロバイダー側がiPv6に対応したプランでないと使えないので注意です。今のプランがiPv6通信に対応しているかは、https://v6v4.net/にアクセスすると確認できます。

例えば、ソフトバンクのプロバイダーなら「ソフトバンク光 1Gbpsプラン＋ブロードバンドBBをレンタル」するとIPv6が使えます。ルーターの接続タイプは「ブリッジモード」を選びましょう。

TP-Link Archer A10 Pro

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TP-Link Archer A10 Proのスペック表

製品名	Archer A10 Pro
イメージ
カバー範囲	三階建て/4LDK
通信速度	1733Mbps＋800Mbps
最大下り速度	実測 159.57Mbps
最低下り速度	実測 116.64Mbps
Wi-Fi 6対応	– （Wi-Fi 5）
セキュリティ	WEP, WPA/WPA2, WPA-PSK/WPA-PSK2,WPA3
帯域数	デュアルバンド
アンテナ数	4（外部3/内蔵1）
最大接続数	48台
動作モード	ルーター・ブリッジ
MU-MIMO	4×4
ビームフォーミング	◯
メッシュ	–
iPv6	◯
専用アプリ	◯
USB端子	◯
参考価格	¥9,900〜

表の「最大（最低）下り速度」は、私のネットワーク環境下で計測した数値となります。速度は環境に大きく影響されるので、参考程度にお考えください。

セットアップはアプリだけでかんたん

最近のルーターではよくありますが、スマホアプリだけでかんたんにセットアップできます。最近、パソコン持ってない人も多いですからね。

TP-Link Tether

TP-LINK無料posted withアプリーチ

セットアップ風景は前回のA10と同じなので割愛します。Tetherアプリの指示通り作業を進めていくだけです。10分もあれば完了。パソコン画面開いて192.168.・・・とか入力する必要はなし。

私はプロバイダーにソフトバンク光を使っているので、セットアップの後に動作モードをアクセスポイント（ブリッジモード）へ変更しました。

マサオカ

ソフトバンク光は、ブリッジモードにしないと高速なIPv6通信を使えません・・・これはソフトバンク側の問題。

ブリッジモードにするとトレンドマイクロのHomeCareが使えなくなるので注意してください。

Archer A10 Pro実測の通信速度

実測データを測りました。まずは結果をご覧ください。

A10 Pro	下り速度	上り速度
最高速度	159.57Mbps	137.01Mbps
最低速度	116.64Mbps	94.83Mbps
平均速度	144.50Mbps	130.31Mbps

以下、細かく説明していきます。

マサオカ

スピードチェックする時は、動画や電子書籍の視聴に影響する「下り速度」を重視しましょう。

「下り」と「上り」

下り（ダウンロード）の速度 重要
動画の視聴や資料のダウンロード、LINEの受信など
上り（アップロード）の速度
Instagramの投稿やメールの送信、LINEの送信など

今回は、比較ルーターとして前モデルの「TP-Link Archer A10」を使います。速度のスペックは同じルーターです。

Archer A10 Pro	Archer A10

Wi-Fi 5 Wave2	Wi-Fi 5 Wave2
1733Mbps＋800Mbps	1733Mbps＋800Mbps
ビームフォーミング	ビームフォーミング
アンテナ4本	アンテナ4本
最大48台	最大48台
HomeCare	–
WPA3	–
USB端子	–
9,900円〜	8,200円〜

接続環境とルール

プロバイダー	ソフトバンク
プラン	SoftBank 光マンション・スーパーハイスピード
ルーターの設定	iPv6・ブリッジモード
利用した端末	iPhone11 Pro
速度テストサイト	USENインターネット回線スピードテスト

以下3箇所で各3回測定し、平均値を出しています。