マサオカ(@iMassa07)です。Wi-Fiルーターのレビューも6台目となりました。
前回紹介した「Archer A10 Pro」と同じタイミングで、Wi-Fi6対応の格安Wi-Fiルーター「TP-Link Archer(アーチャー) AX20」が発売されました。
USB2.0が搭載され、ネットワークストレージを構築できるWi-Fiルーターです。
新製品をTP-Link様に送っていただいたので、レビューしたいと思います。
Archer AX20は1201Mbps(5GHz)+574Mbps(2.4Hz)のAX1800クラス デュアルバンドWi-Fiルーターです。
クアッドCPUに変更、2.4GHz帯でWi-Fi 6が採用など、旧モデルAX10と比べて機能が向上しながら、なんと販売予定価格は8,800円。
Wi-Fi 6搭載機にしては安すぎるのであまり期待していませんでしたが、なんかめっちゃ速いぞ!!
マサオカ
2万円したDeco X20と同じくらい速度がでますw
対応範囲は4LDKまで、最大接続数は36台。1人〜2人暮らしの人におすすめのルーターとなっております。それでは、触っていきたいと思います。
- 8,000円台でWi-Fi6対応
- NASとして使える
- 1201Mbps(5GHz)+574Mbps(2.4GHz)
- MU-MIMO 2×2
- 1.5 GHzクアッドコアCPU
- 全ポートGiga対応
- WPA3対応
目次
Archer AX20の特徴
Archer AX20 は4LDKまでのエリアに対応したAX1800クラスのデュアルバンドWi-Fiルーターです。
デュアルバンドの両方(5GHzと2.4GHz)がWi-Fi 6に対応しているところがポイント。さらにクアッドコアCPUを内蔵しデータの処理スピードが上がりました。
さらにこのルーター「OneMesh」に対応しています。OneMesh対応の中継機「RE605X」を買い足すことで気軽にメッシュWi-Fi環境を作り出せる機能。
この部屋だけWi-Fiが届かない・・・って時に、中継機を買うだけでメッシュWi-Fiになるから便利!!
ヨメ
通信速度はDeco X20と同等クラスで、実測値は下り最大176Mbps(平均164Mbps)出ました。速い。予想外です。倍以上の値段するのに!!!
TP-Linkのルーターはスマートコネクト(旧バンドステアリング)が便利です。5GHzと2.4GHzのSSIDが一つにまとまって、最適な電波を自動で選ぶ機能です。
マサオカ
電波強度が微秒な位置で、5GHz→2.4GHzの切り替わりラグがなくなります!
Archer AX20は外付けアンテナになり本体がスマート
外観はかなり薄く、スマートなデザインになっています。
Archer A10 Proのアンテナは外部3本と内蔵1本でボッテリとしたデザインになっていましたが、Archer AX20は全てのアンテナが外付けになり本体が薄くスマートになりました。
マサオカ
これは結構いいデザイン。かっこいい。好きです。
本体サイズは26 × 13.5 × 3.8cm。カクカクしたデザインです。良いですね。
背面にはWAN・LANポートが4口ついています。全てギガビット対応なので有線接続でも高速通信が可能です。
もう一つ嬉しいポイントが、このUSB 2.0端子。ここにハードディスクを繋げばNAS化できます!ネットワーク経由でHDDにアクセスできるので、バックアップ用に便利です。この金額では珍しい。
マサオカ
AppleのTime Machineにも対応です。Macユーザーは自動バックアップできますよ。
裏面はこちら。
壁掛け用のフック穴がついています。壁掛け運用も可能。
付属品はLANケーブルとACアダプタのみになります。
AXシリーズは好みのデザインです。見た目にも拘りたいですよね。
同時接続してもサクサク通信できる機能が満載
Archer AX20はクアッドコアCPUとWi-Fi 6のOFDMA技術で、デバイスをたくさん繋いだ時の処理効率が上がり、モタつきにくくなりました。Archer AX20の便利な機能を紹介します
- Wi-Fi 6 対応
- OFDMAで同時接続を強化
- 超高速デュアルバンドWi-Fi
- MU-MIMO+ビームフォーミング
- スマートコネクト
- WPA3対応
最新のWi-Fi規格「IEEE 802.11ax」の名称です。
「第6世代のWi-Fi」ということで「Wi-Fi 6」と呼ばれています。Wi-Fi 5(11ac)からの変更点は、大きく分けて3つあります。
- 速度が1.4倍速い(最大6.9Gbps→9.6Gbps)
- 混雑してもつながりやすい「OFDMA」を採用
- バッテリー消費が抑えられる
高速化だけではなく、デバイスの消費電力を抑えられるところも注目したいポイントです。
マサオカ
Wi-Fi 6は高速なだけじゃなく、大量接続した時のつながりやすさやバッテリー持ちまで改善してくれるんですよ。
Wi-Fi 6に採用された通信方式で、送信するデータを分割して複数のデバイスに届ける技術です。一度に効率化して通信を行うことで、通信遅延が起こりにくくなります。
無線高速化技術「NitroQAM」デュアルバンドに対応しています。
5GHzと2.4GHzを同時に接続できるので、複数の端末を繋いだ状態でも通信速度が落ちません。
2本のアンテナが独立して高速通信する「MU-MIMO(マルチユーザーマイモ) 2×2」に対応しています。
シングルユーザーMIMOはルーターとデバイスが1対1で通信するので、デバイスが増えれば通信速度が低下します。MU-MIMO 2×2は1対2デバイスで通信するので、速度が低下しません。
ビームフォーミングはデバイスの位置を検知して電波を送信する技術です。
MIMOの外部アンテナと組み合わせて、従来のルーターよりさらに高速通信を行います。
スマートコネクトは、自動的に最適なWi-Fiバンドを割り当てる機能です。
5GHz帯と2.4GHz帯のSSIDが一つにまとまって勝手に切り替えてくれるので、Wi-Fiを接続し直す手間が減ります。
最新のWi-Fiセキュリティ規格WPA3に対応しています。
辞書攻撃・総当たり攻撃からの防護に強くなっています。これからルーターを選ぶなら、WPA3対応モデルを選びましょう。
NAS化もできる
地味だけど嬉しい機能が、このUSB端子です。
USB 2.0(転送速度480MB/s)ではありますが、HDDを接続するとネットワーク経由でHDDにアクセスできます。
AppleのTime Machineも動作確認済みなので、ルーターにハードディスクを繋いでおくだけで毎日自動バックアップを取ってくれます。
- Apple Time Machine
- FTPサーバー
- メディアサーバー
USB 3.0は上位モデルのAX50に搭載されていました。
電波強度は「問題なく使える」レベル
電波は、Wi-Fi電波の届きにくい部屋の隅々まで行き届きました。
アンテナ本数が同じArcher A10 Proと比べると少し電波が届きにくく感じました(下図)が誤差の範囲です(風呂場で5GHzのWi-Fiアンテナが2/3)。
マサオカ
5GHzで使える推奨環境は2〜3LDKが妥当です。障害物の多い場所では、2.4GHzに切り替わりそう。
このあたりの機能を制限することで、Wi-Fi 6対応で8,000円台という低価格化を実現しているのでしょう。4LDK以上で広域なWi-Fi環境を作りたい人はメッシュWi-Fiルーター「Deco M4」や「Deco X20」がおすすめです。
TP-Link Archer AX20のスペック表
セットアップはアプリで簡単
TP-Linkのルーターは専用アプリ「Tether」を使ったセットアップがめちゃくちゃ簡単で便利です。
TP-Link Tether
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アプリ画面で案内される通りに進めて行くだけ、大体10分で完了します。
電源の抜き差しや電源を入れる順番まで、必要な操作をアプリが全て説明してくれます。ルーターのセットアップが初めての方でも心配ありません。
昔のルーターで、IPアドレスを打ち込んでいた人は驚くと思います。設定も全てアプリで管理できるので、PCを持っていない人でも設定できるところが最近のルーターっぽくていいですね。
- スマートコネクトの有効化
- IPv6の有効化
- エアタイムフェアネスの有効化
- ルーターモード/ブリッジ(AP)モード切り替え
Archer AX20実測の通信速度
Archer AX20の実測データを測りました。まずは結果をご覧ください。最低速度は2.4GHzの数値になります。
Archer AX20 | 下り速度 | 上り速度 |
---|---|---|
最高速度 | 176.69Mbps | 142.15Mbps |
最低速度 | 67.26Mbps | 54.39Mbps |
平均速度 | 134.65Mbps | 106.08Mbps |
以下、細かく説明していきます。
マサオカ
スピードチェックする時は、動画や電子書籍の視聴に影響する「下り速度」を重視しましょう。
- 下り(ダウンロード)の速度 重要
動画の視聴や資料のダウンロード、LINEの受信など - 上り(アップロード)の速度
Instagramの投稿やメールの送信、LINEの送信など
今回は、比較ルーターとして「TP-Link Archer A10 Pro」を使います。A10 Proは、Wi-Fi 5ですが最大速度が上回るルーターになります。
プロバイダー | ソフトバンク |
---|---|
プラン | SoftBank 光 マンション・スーパーハイスピード |
ルーターの設定 | iPv6・ブリッジモード |
利用した端末 | iPhone11 Pro |
速度テストサイト | USENインターネット回線スピードテスト |
以下3箇所で各3回測定し、平均値を出しています。
各エリアでのWi-Fi電波強度は80でした。
①リビングの通信速度
ルーターから1m
AX20
A10 Pro
②寝室の通信速度
ルーターから5m
AX20
A10 Pro
③浴室の通信速度
ルーターから6m
AX20
A10 Pro
マサオカ
5GHzが切れて2.4GHzに切り替わったので、低速化しています。
比較結果:8,000円台のルーターと思えないくらい最大速度が速い
マサオカ
短距離でめっちゃ速いです!1LDK〜2LDKでは十分!!
まとめ:スプリンタータイプ!短距離に強くNASも使えるWi-Fi 6 対応ルーター
ここが良い
- Wi-Fi 6を低価格で使えるルーター
- NASとして使える
- デザインが良い
- クアッドコアCPU
ここが残念
- 電波強度は2〜3LDK
Wi-Fi 6に対応した格安ルーター「TP-Link Archer AX20」の紹介でした。
マサオカ
外付けアンテナのルーターなのに、デザインがシンプルで美しいのがポイント高いです。
USBがついてNAS運用もでき、Wi-Fi 6対応、セキュリティに強いWPA3対応、最大速度170Mbps。「欲しい機能が最低限詰まっているお得なルーター」そんな印象でした。
普通に8,000円台は安いです。1万円以下のルーターでは感動するレベルです。何年もルーターを買い替えていない方、このルーターを使ってみてください。速度に驚きますよ。
さらにセキュリティ面を強化したモデルに「Archer A10 Pro」があります。安全なネットブラウズをしたいという方はこちらも検討してみてはいかがでしょうか。
本日はここまで。ありがとうございました。マサオカ(@iMassa07)でした。
TP-Link Archer AX20
8
通信速度
5
Wi-Fi強度
8
デザイン
9
コスパ