急遽、電動ドライバーが必要になったマサオカは、BOSCH IXO6をカートに入れた。
DIY初心者のマサオカです。工具と言えるものはプラスドライバーしか持っていませんでした。
マサオカ
電動ドライバーってゴツゴツしてて、なんかデカいよね。
しまう場所ないよ。
ヨメ
ところがデスク組み立て中に電動ドライバーが必要になり、急遽購入することに。はじめての一台なので時間をかけて選んでみました。
普段使い〜DIYに十分な性能があり、それでいて工具っぽさのない電動ドライバー・・・
選ばれたのは
おもちゃのように見えますが、中身はけっこう高性能。
本職の電気工具メーカーが作るだけあって、必須機能をしっかり押さえた電動ドライバーです。将来を考えた拡張性もアリ、値段もお手頃。(6,907円で購入)
そしてこれ。全パーツをコンパクトに収納できる このケースが良い。
「はじめての電動ドライバー」としてベストな選択だった、と声を大にして言えます。
- 景観を損ねないデザイン
- ケースを重ねて収納OK
- 自由に持ち運べるバッテリー式
- 後から機能を追加できる拡張性
- ネジ穴が潰れる(なめる)のを防ぐ無段変速
マサオカ
初めて電動ドライバーを使いました。5分かかっていたネジ締めが10秒で終わる。ギュンギュン作業が進む。手が痛くない。久しぶりにQoLが上がる感覚を味わいました。もう普通のドライバーには戻れない。
目次
BOSCH(ボッシュ)IXO6とは
BOSCHはドイツの電気工具ブランド。1861年創業の超老舗です。
国内で工具といえばマキタが有名ですが、BOSCHは世界で名の知れたガッチガチの電気工具メーカー。電動ドライバーにリチウムイオンバッテリーを載せたのもこの会社だとか。
BOSCH製品はボディカラーで用途が分かれます。ブルーはプロ用、グリーンはDIY用。
IXO6はモスグリーンのDIY用で、素人が使う上での「使いやすさ」「用途の広さ」「価格」を重視した作りになっています。
人気の高かったBOSCH IXO5の後継モデルとして2020年に発売。デザインが一新されました。中古市場で値崩れしにくく リセールバリューが高いところも、BOSCHを選んだ理由の一つです。
マサオカ
7,000円弱で購入。「IXO6 中古相場」で出た相場は4,000〜6,000円。
カラーはモスグリーンとピンクの2色展開。
基本情報
名称 | BOSCH IXO6 |
---|---|
カラー | モスグリーン・ピンク |
サイズ | W126 ×H155 ×D48 mm |
本体重量 | 340g |
ドライバービット | 10本 |
アタッチメント | 8種(別売) |
締め付けトルク | 4.5Nm |
回転速度 | 0〜215/m |
LEDライト | あり |
無段変速 | あり |
トルククラッチ | あり(別売) |
バッテリー電圧 | 3.6V |
充電方式 | MicroUSB |
発売 | 2020年 |
BOSCH IXO6のデザインと内容物
本体デザインをチェックしましょう。
緑の部分はラバー製。丸い筒を曲げたような形状で、一見すると何かわかりません。ちょっとズッシリ感じる340g。
内容物は、IXO6本体・10種のドライバービット(先に付けるやつ)・充電ケーブル(MicroUSB)・USB充電アダプター・日本語の説明書。
9.9 × 19.7 × 6.9 cmのケースに全てのパーツがすっぽり収まります。ビットがついたままでも収納可能。
ケースは2段構造になっていて、下段は冊子程度の薄いものを収納可。
ドライバービットは全部で10種類付属します。台座にドライバー名称が書かれていないので、引き抜いて確認が必要です。
- プラスドライバー
PH0・PH1・PH2 - ポジドライブ
PZ1・PZ2 - マイナスドライバー
S4 - トルクスドライバー
T10・T20 - 六角ドライバー
HEX4・HEX5
聞き慣れない「ポジドライブ」はIKEA家具のような海外ネジに多い規格です。「トルクスドライバー」はiPhoneに使われていたので知ってる人も多いかも。
家財の組み立てでは、プラスドライバーと六角ドライバーを多用します。
ビットとIXO6本体は、マグネットでかなり強めに引っ付きます。
ドライバー先端は磁力がなく、ネジはくっつきませんでした。
トリガーを引くと回転・離すと停止。トリガーを引く力を弱めると回転速度が落ちる「無段変速機能」が付いています。
回転の向きは親指位置にあるスライドボタンで切り替え。上が右回転・下が左回転。動作中にスライドしても回転方向は変わりませんでした。
ドライバー動作中はLEDライトが点灯します。半クラッチでLEDライトのみ点灯してめちゃ使いやすい。
背の部分には、バッテリー残量がわかるLEDライト。3段階で表示します。
ひっくり返した底面に、MicroUSBの充電端子とストラップホールが付いています。USB-Cじゃないのが悔やまれるところです。この剥き出しの感じ、防水ではありませんね。
付属のMicroUSBケーブルを使って3時間半でゼロ→フル充電できました。
IXO6の特徴と使ってみた感想
締め付けの強さを表すトルクは4.5Nm。「パワーが物足りない」という口コミをみましたが、「家具のネジを強く閉める」「下穴のない木材に直接ネジを打ち込む」作業では十分パワフル。
木材DIYには十分じゃないかな。人力よりしっかりと締まります。
手締めの10倍以上の速度・10分の1以下の労力で、かなり深くまでネジを締められました。
手締めの限界を軽く超えてます。かがくの ちからって すげー!!
トリガーの強弱で速度調整ができる
IXO6はトリガーの引き具合を変えて回転速度を調整する「無段変速」が付いています。
当たり前の機能かと思っていましたが、低コストな電動ドライバーは無段変速によるスピードコントロールがない製品が多い。「電動ドライバー 無段変速」で調べました。
高価な電動ドライバーについている「トルククラッチ」はありませんが、トリガーで速度調整して回しすぎによるネジ穴の潰れを防げます。
一定以上のトルクがかかると、ネジ穴を潰さないよう空回りする機構。
後述するアタッチメントでトルククラッチを追加できますが、無段変速だけで十分でした。
アタッチメントで機能拡張できる
ドライバー先端のゴムパーツを外してアタッチメント(別売)を取り付けると、機能を拡張できます。
アタッチメントは全8種類。
4つの工具系アダプターはかなり汎用性が高く、トルククラッチを追加する「トルクアダプター」とドリルで穴を開ける「ドリルアダプター」が非常に魅力的。
その反面、使うタイミングが難しい日常系アダプターもあります・・・
電動ドライバーだよね?
ヨメ
IXO4〜IXO6に取り付けできます。
過電流からバッテリーを守る
BOSCHの上位機種に搭載される電池保護機能「ECP」が搭載されています。
ボッシュの特許技術で、過電流・オーバーヒートや範囲外温度での使用時に電源を強制切断してバッテリーをダメージから守ります。
DIY初心者は目の前の工作に精一杯で、電動ドライバーの状態を顧みる使い方はできません。使いすぎで壊れる可能性を事前に潰すので、結果的に電動ドライバーの寿命が伸びます。
他の同性能ドライバーとの比較
BOSCH IXO6に似たデザイン性・機能を持つポータブル電動ドライバーを比較してみましょう。
IXO6の前モデル「IXO5」とシャオミの「MIJIA」の2つです。
IXO6とIXO5の違いは「無段変速」
IXO5とIXO6の相違点は、スピードコントロール(無段変速機能)とECP機能(電池保護機能)の有無。ここ以外に主だった変更点がありません。
価格差は2,000円ほど。「THE 工具」なデザインが好きなら旧モデルのIXO5を選ぶのもアリでしょう。
ただしスピードコントロールはかなり実用的な機能なので、私はやっぱりIXO6を選びます。
IXO6とMIJIAどっちがいい?
MIJIAはシャオミが販売するポータブル電動ドライバーです。奇しくもIXO6を買った後に存在を知りました。
このダイソンみたいなデザインはかなり好み。
MIIJIAは比較要素が多かったので、表にまとめました。表を横にスライドしてチェックして下さい。
IXO6の優位ポイント
IXO6の優位性は
- アタッチメントによる拡張性
- スピードコントロールによる調整力
にあります。
両者、一定のトルク以上になるとネジをしめつけないよう滑る機構「トルククラッチ」が付いておらず、ネジ穴を潰す可能性がありますが、IXO6は別売りのトルクアダプターで追加可能。全8種のアダプターを使って様々な機能を後付けできるのが魅力です。
トリガーの強弱で回転数を調整する「スピードコントロール(無段変速)」もあるので、トルクアダプターがなくても指の力加減で回転数を弱めることができます。
一方、充電端子がMicroUSBであったり、アタッチメントを増やすと費用が嵩むなどがデメリットに挙げられます。
MIJIAの優位ポイント
MIJIAの優位ポイントは
- ガジェットのようなデザイン性
- 最新の充電規格USB-Cを採用
です。良い意味で工具らしさがなく、家電のように洗練されたデザインとなっています。ガジェットメーカーが作るドライバーらしい仕上がりです。ドライバーの長さを伸ばすアタッチメントが付属する点もMIJIAのメリット。
充電端子には最新規格USB-C端子を採用しているため、充電ケーブルをUSB-Cで統一している家庭なら端子を選ばずどんな時でも充電ができます。
一方、MIJIAにはトルククラッチやスピードコントロール機能はありません。別売りパーツも存在しないため拡張性がない点がデメリットに挙げられます。
価格差1,800円。無段変速と拡張性をどう感じるか
IXO6 | MIJIA | |
---|---|---|
約6,900円 | 価格 | 約5,100円 |
340g | 本体重量 | 350g |
10本 | ドライバービット | 12本 |
8種(別売) | アタッチメント | 1種(付属) |
4.5Nm | 締め付けトルク | 5Nm |
0〜215/m | 回転速度 | 200/m |
あり | LEDライト | あり |
あり | 無段変速 | なし |
あり(別売) | トルククラッチ | なし |
1,500mAh | バッテリー容量 | 2,000mAh |
MicroUSB | 充電方式 | USB-C |
トルクや回転速度のスペックはほぼ横ばい、価格は1,800円ほどMIJIAが安くなっています。
スピードコントロール機能・拡張性で優れるIXO6を選ぶか、価格・デザイン・USB-C充電のMIJIAをとるか。
ドライバービット数が2本違いますが、よく使うドライバービットは2〜3種なのでそこまで重要ではありません。
むしろ「今後ドリルを今後使う可能性があるか」を考えた方が良いと思います。MIJIAはドリルを取り付けできません。(上位版のMIJIAドリルドライバーは可能/海外販売のみ)
まとめ:家庭のネジ仕事はこれで完結
ここが良い
- デザイン
- オールインワンの機能
- 拡張性が高い
- 無段変速機能あり
- 気軽に持ち運べる
ここが残念
- 充電がMicroUSB
- トルククラッチはアタッチメント必要
- ネジ先端はマグネットじゃない
本日はポータブル電動ドライバー「BOSCH IXO6」のレビューでした。
思わず電動ドライバーを購入することになりましたが、一度使ってしまうと無しでは生きられない中毒性の高い工具ですね。電動ドライバー最高。
はじめての電動ドライバーには、拡張性があって「無段変速」がついているBOSCH IXO6をおすすめします。MIJIAも魅力的だったけどね。
今後、あなたが電動ドライバーを使うことになった時のために頭の片隅に置いておいてください。
本日はここまで。ありがとうございました。マサオカ(@iMassa07)でした。