マサオカ(@iMassa07)です。
タイピングで手が疲れる・・・
キーボードがカチャカチャうるさい・・
Mac対応の高級キーボードってどれがいいの?
そんな悩みを持っているなら、Mac版リアルフォース「東プレ REALFORCE TKL SA for Mac」はいかがでしょうか。
Macキー対応&静音、テンキーレス(91キー)の静電容量無接点式キーボードです。
マサオカ
“一度触ると他のキーボードが使えなくなる”と噂のキングオブキーボード「リアルフォース」Mac対応モデルです!
安ければ1,000円で買えるのに、上を見ると3万円を超えるのがキーボードの怖いところ。
その違いはキーボードのスイッチ構造にあって、ここが変わるだけで打ち心地に天と地の差が。
- 静電容量無接点方式20,000円〜
東プレが開発した打鍵感を追及した方式。機械的な接触がないため耐久性が高く、押し心地が良い。 - メカニカル方式10,000円〜
ゲーマーがよく使うやつ。内部のスイッチが反応する機械式。拡張性が高くパーツ交換が可能。 - パンタグラフ式3,000円〜
メンブレンの発展系。薄く作れるので、ノートPCのキーはこれが使われている。 - メンブレン方式1,000円〜
低コストのシート型のスイッチ。パソコンの付属キーボードに多い。壊れたら修理不可。
東プレREALFORCEのキースイッチは、キーボードヒエラルキーの頂点にある「静電容量無接点方式」を採用。優しいキータッチ&一生使える耐久性が特徴のキーボードとなります。
数多あるリアルフォースのなかで今回選んだのは、打ち心地が1番軽い「キー荷重30g」の静音モデル「REALFORCE TKL SA for Mac / R2TLSA-JP3M-BK」。
32,000円しましたが、めちゃくちゃキータッチが軽やかで「スコスコ」「トコトコ」と異次元の打ち心地。
▼タイピング音のチェック動画を撮影しました。
力を入れず「キーに指を添える」だけで入力できる感覚は、他のキーボードでは絶対に味わえません。
マサオカ
こんな軽いタッチのキーボードは初めて。無線キーボード好きの私が使ってしまうほどの魅力があります。
しかも、キー配列だけでなくデザインもMac風。「THE 事務用キーボード」というリアルフォースのイメージがひっくり返りました。
コーダーやブロガーなど、毎日大量の文字を打ち込むデスクワーカーにおすすめです。キータッチが柔らかいため、カチカチとボタンを押す感覚が好きな人にはちょっと向いていません。
- 静電容量無接点方式
- 心地よく手が疲れないフェザータッチ
- JIS/US対応 全22種の豊富な品揃え
- USB-A有線キーボード
- Macキーに準拠した配列
- 黒=レーザー印刷 / 白=昇華印刷
- 30,000円
目次
RealForceは種類が豊富で迷う
Mac専用リアルフォースといっても、静音モデルやAPC機能の有無、レイアウトなど、かなり細分化されています。とにかく種類が豊富で迷いました。
マサオカ
現行モデルだけで、なんと22種類。
REALFORCE R2現行モデルは22種類
2021年7月時点で、リアルフォース for Macは22種類が発売されています。この6つで分かれている感じです。
- キー数
テンキーor フルキー - スイッチ音
タイプ音を40%削減する静音仕様 / 標準 - APCの有無
あり / なし - レイアウト
JIS / US配列 - キー荷重
All30g / All45g / 変荷重 - 色
白 / 黒
①テンキーの有無・④レイアウト(JIS/US配列)・⑥色は好みになるので、実際に迷ってくるのは②スイッチ音&③APCの有無と⑤キー荷重の選択(30g/45g/変荷重)でしょう。
詳しくは解説しますが、私は①テンキーレス・②静音・③APC有り・④JIS配列・⑤荷重30g・⑥ブラックを選びました。ブラックと言っても真っ黒ではなく、MacBook Proを彷彿とさせるシルバー&ブラックです。
一応、全モデルの特徴を表にまとめてみました。
レビューには直接関係ないので、飛ばして読んでもOK。
ヨメ
JIS配列(日本語配列)は10種類
モデル | テンキー | 静音 | APC | 荷重 | 色 |
---|---|---|---|---|---|
REALFORCE TKL SA for Mac/ R2TLSA-JP3M-WH | × | ○ | ○ | 30g | 白 |
REALFORCE TKL SA for Mac / R2TLSA-JP3M-BK | × | ○ | ○ | 30g | 黒 |
REALFORCE TKL SA for Mac/ R2TLSA-JP4M-WH PFU | × | ○ | ○ | 45g | 白 |
REALFORCE TKL SA for Mac/ R2TLSA-JP4M-BK PFU | × | ○ | ○ | 45g | 黒 |
REALFORCE TKL for Mac/ R2TL-JPVM-WH | × | × | × | 変荷重 | 白 |
REALFORCE TKL for Mac/ R2TL-JPVM-BK | × | × | × | 変荷重 | 黒 |
REALFORCE SA for Mac / R2SA-JP3M-WH | ○ | ○ | ○ | 30g | 白 |
REALFORCE SA for Mac / R2SA-JP3M-BK | ○ | ○ | ○ | 30g | 黒 |
REALFORCE for Mac / R2-JPVM-WH | ○ | × | × | 変荷重 | 白 |
REALFORCE for Mac / R2-JPVM-BK | ○ | × | × | 変荷重 | 黒 |
英語配列(US配列)は12種類
▶︎表は横にスライドできます。
モデル | テンキー | 静音 | APC | 荷重 | 色 |
---|---|---|---|---|---|
REALFORCE TKL SA for Mac/ R2TLSA-US3M-WH | × | ○ | ○ | 30g | 白 |
REALFORCE TKL SA for Mac/ R2TLSA-US3M-BK | × | ○ | ○ | 30g | 黒 |
REALFORCE TKL SA for Mac/ R2TLSA-US4M-WH PFU | × | ○ | ○ | 45g | 白 |
REALFORCE TKL SA for Mac/ R2TLSA-US4M-BK PFU | × | ○ | ○ | 45g | 黒 |
REALFORCE TKL for Mac/ R2TL-USVM-WH | × | × | × | 変荷重 | 白 |
REALFORCE TKL for Mac/ R2TL-USVM-BK | × | × | × | 変荷重 | 黒 |
REALFORCE SA for Mac / R2SA-US3M-WH | ○ | ○ | ○ | 30g | 白 |
REALFORCE SA for Mac / R2SA-US3M-BK | ○ | ○ | ○ | 30g | 黒 |
REALFORCE SA for Mac / R2SA-US4M-WH PFU | ○ | ○ | ○ | 45g | 白 |
REALFORCE SA for Mac / R2SA-US4M-BK PFU | ○ | ○ | ○ | 45g | 黒 |
REALFORCE for Mac / R2-USVM-WH | ○ | × | × | 変荷重 | 白 |
REALFORCE for Mac / R2-USVM-BK | ○ | × | × | 変荷重 | 黒 |
US配列モデルは、フルキーモデルでも45gキーが選択できます。日本語フルキーの45gは現在ラインナップされていません。
静音について
タイピング音を40%抑えた静音モデルが選べます。
周囲に人がいる環境で作業している人や、タイピング音をできるだけ抑えたい人は静音モデルがおすすめ。
メカニカルキーの金属音がうるさくて苦手な人は一定数いるので、そういう人が高品質なキーボードを探すと「東プレ REALFORCE S系」か「HHKB type-S」しか選択肢がありません。
APCについて
APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)は、それぞれのキースイッチの反応位置を調節できる機能。メカニカルキーよりも入力速度が25%アップすると言われます。
反応位置は1.5mm、2.2mm、3mmの3段階で調節でき、キーの反応速度を最適化して入力速度が上がる。というものです。
素早く入力したいキーは1.5mmに、不意の誤入力を防止したいキーは3mmに設定します。
荷重について
基本的なキー荷重は2種類。ALL 30gと、変荷重(中心が45g→小指に当たるキーが軽い30gと変化)の2種類。
変荷重は、キーによって重さが違うモデル。ホームポジションに置いた時に小指でタッチするキーが軽くなっています。
別枠で、PFUコラボのALL 45gが存在します。こっちはHHKBに近い打鍵感。
リアルフォース特有の軽いタッチを味わいたいならALL 30g or 変荷重を選ぶといいでしょう。
「HHKBが欲しいけど、あのテクニカルなキー配列が苦手」という人は45gがベスト。for Macにはありませんが、ALL 55gのリアルフォースの内心地はほとんどHHKBです。
リアルフォースの型番の読み方
型番が複雑で、なんて書いてるかわかりません。
ヨメ
リアルフォースの型番は独特でわかり辛いですが、コツを掴むとかんたんに読めるので紹介しておきます。
REALFORCE TKL SA for Mac / R2TLSA-JP3M-BK
マサオカ
このように分けて読みます。
- 世代:R2…第2世代(現行)
- キー数:TKL…テンキーレス/表記なし…フルキー
- 機能:S…Silent(静音)/A…APC
- 言語(レイアウト):JP…日本語/US…英語
- 荷重:3…30g/ 4…45g /V …変荷重
- 対応OS:M…Macキーモデル
- 色:WH…ホワイト/BK…ブラック
R2TLSA-JP3M-BK=
R2(REALFORCE R2モデル)TL(テンキーレス)S(静音)A(APC)- JP(JIS配列)3(30g)M(Mac)- BK(ブラック)
R2TLSA-JP3M-BKを選んだ理由
私が選んだ「REALFORCE TKL SA for Mac / R2TLSA-JP3M-BK」はこのようになります。
- R2:RealForce R2(第2世代)
- TL:テンキーレス
- S:静音機能あり
- A:APC機能あり
- JP:日本語配列
- 3:キー荷重30g
- M:Mac対応
- BK:ブラック
▶︎REALFORCE TKL SA for Mac / R2TLSA-JP3M-BK
テンキーレスモデルはフルキーよりも8.6cm短くなります。テンキーを使わない私には無用の長物なので、デスクを広く使うためにテンキーレスを選びました。
夜に作業することが多いので、キー音が40%削減された静音モデルを選択。APC機能は静音モデルに付いてきました。レイアウトは使い慣れたJIS配列。
リアルフォースのフェザータッチを体感するため、定番のキー荷重30gに。色はMacBook Proのカラーに合わせたブラックという構成です。
そこまで重視していなかった「APC」がかなり良いです。私はタイピングにクセがあって軸にしている左小指のAキーが反応してしまうのですが、APCでAキーのスイッチの反応位置を1.5mm→3.0mmに調整して対処しています。
製品名 | REALFORCE TKL SA for Mac / R2TLSA-JP3M-BK |
---|---|
キー刻印 | レーザー刻印 |
重量 | 1.1kg |
サイズ | 142mm x 369mm x 30mm |
キー数 | 91キーレイアウト |
ケーブル長 | 1.7m |
キー荷重 | 30g |
キーストローク | 4mm |
キー構造 | ステップスカルプチャー |
インターフェイス | USB-A |
対応OS | macOS X 10.10以降 |
内容物 | キーボード本体/保証書/User’s Manual/キートッププラー/一体型キースペーサー(2mm / 3mm) |
公式サイト | REALFORCE for Mac |
RealForce for Macのデザイン・サイズ感
REALFORCE TKL SA for Mac / R2TLSA-JP3M-BKはテンキーレスキーボード。フルキーボードから数字キーを除いた小型モデルで、狭いデスクやテンキー不要な人に最適なサイズ感になっています。
数字キーがない分、マウスとの距離が近くなるね〜!
ヨメ
付属品はこんな感じでした。
- RealForce本体
- キースペーサー2枚
- ユーザーマニュアル
- 説明書
本体サイズは36.6 × 14.1 × 3.0cm。JIS配列でキー数は91。ファンクションキーはF15まであります。
同じテンキーレスですが、AppleのMagicKeyboard(テンキーレス)と比べると8.7cm大きくなります。
for Macというだけあってキー配列はめちゃくちゃ意識されてますが、十字キーが独立していたり、1キーの隣にBootCamp用のE/Jキーが追加されるなど変更点も。
十字キーの位置的にはテンキー付きMagicKeyboardによく似ています。「テンキー付きMagicKeyboardからテンキーを取り除いた配列」と言う表現が1番しっくりきますね。
キーピッチ18.2mm / キーストローク4mm。キーピッチは少し狭め、キーストロークはフルキーの標準範囲です。
- キーピッチ:キートップの中央から中央までの距離
フルサイズ標準は18.5〜19mm - キーストローク:それ以上押し込めない状態までの深さ
フルサイズ標準は4〜5mm
キートップの印字はセンターに英字のみ。かな入力不要派なので好印象です。
マサオカ
ちなみに、キーボードにバックライトはありません。
キーキャップはざらざらとしたマットな質感。印刷方法は黒=レーザー刻印・白=昇華刻印とカラーによって違いがあります。レーザー刻印のブラックは、よく見ると少しインクが浮いているように見えます。
レーザー刻印は消えやすいと言われる一方、昇華刻印は耐久性に優れていてテカりも起こりにくくなっています。
レーザー刻印 | 昇華刻印 |
---|---|
レーザーでキー表面に印字 | 樹脂にインクを染み込ませて印字 |
消えやすい・劣化で印字が薄くなる 表面はテカる | 長時間の使用でもテカりがでない 印字がはげない |
ABS素材 | PBT素材 |
これだけ見ると、レーザー印刷は昇華印刷の劣化版のように見えますね。
その通りです。
黒は受け入れるしかありません。耐久性に不安があるなら昇華印刷を使ったホワイトモデルを選ぶか、東プレオプション品の昇華印刷キーキャップを購入しましょう。
本体重量は1.1kg。Keychron K6(680.5g)や、MagicKeyboard(232.0g)を使っていた身としてはかなり重いです。バッテリーなしでこの重さ。持ち運びなど一切考えない攻め気を感じます。
HHKBの静音モデル Type-sは530g。2倍の重さ!!
ヨメ
しかし、このキーボードは有線タイプ。持ち運びしないので重さ=安定感が増すメリットしかないわけです。
裏面のゴツゴツしたグリップも相まって、タイピング中は全く滑りません。
キーボード角度は2段階。パチっとしっかり開きます。こまかいパーツの品質も上等。
角度をつけると1番下のキーがデスクと水平になり、かなり打ちやすいです。
裏にはケーブル用のスリットが入っているので、ケーブルの向きを自由に選べます。
ケーブル長は1.7mあるので、デスクの端に置いたPCにも軽々届きます。
REALFORCE TKL for Macの特徴
REALFORCE TKL SA for Mac / R2TLSA-JP3M-BKの特徴をまとめます。
マサオカ
一言で言うと「これまで経験したことのない軽さと押し心地」
静電容量無接点式のなめらかな「フェザータッチ」
リアルフォースの特徴を語る上で欠かせないのが絶妙なタッチ感覚です。
モワモワとした柔らかい布団を押しているような、独特の打鍵感が病みつきになります。
キースイッチには、物理的な接点を持たない「静電容量無接点式」を採用。これにより、メカニカルキーを打った時のような「カチャカチャ」という金属音が鳴りません。
今回使っている静音モデルは「スコスコ」とか「トコトコ」って感じの打鍵音で、キーの跳ね返り音もほとんど聞こえません。
打つ力がほとんど入らないので「重力に逆らわずキーに指を落とす」だけでタイピングできます。
初めての触る場合、この「力を入れない打ち方」に慣れるまで時間がかかりますが、将来的な手指の故障防止のためにも早めに慣れておいた方がいいです。
このキースイッチは物理的に干渉しないので、摩耗がなく構造的にも頑丈。5,000万回のタッチに耐えるようなのですが、5,000万回というと一生キーを叩いても終わらないレベル。
▼タイピング音のチェック動画を撮影しました。
チャタリングなし・同時押しも全て反応
キーのパーツ衝突で起こる「チャタリング」。
マサオカ
勝手に連続で入力されてイライラするやつですね。
そもそも物理接触がない静電容量無接点式スイッチは、チャタリングが起こりません。
キーを同時に押しても全てのキーが入力される「Nキーロールオーバー」に対応しています。タイピング速度が速くなりすぎても、キーの打ち損じがありません。
スイッチのオン位置を調節できるAPC機能
アクチュエーションポイントチェンジャー。スイッチを押した時に反応する位置を3段階(1.5mm / 2.2mm / 3mm)で微調整する機能です。
素早く入力したいキーは1.5mmに、誤入力を防ぎたい「かな変換キー」「Commandキー」などは3mmに設定できます。
私は小指に力が入る悪癖があるようで、ホームポジションで「ああああ」と誤入力が頻発。APCで1.5mm→3.0mに変更しました。こういう細かな調整ができるのが非常に便利。
fn+↑キーでも切り替え可能。LEDの色でアクチュエーションポイントを判断します。
- 青・・・1.5mm
- 緑・・・2.2mm
- 赤・・・3.0mm
設定は公式サイトからダウンロードできる専用ソフト「REALFORCE ソフトウェア」から。
ソフトでは、APC以外にも
- 使わないキースイッチの無効化
- CapsLockとControlキーの入れ替え
- LEDの色の変更
の調整ができます。
スペーサーでキーストロークを調整
付属のキースペーサー(2mm/3mm)をキーの間に挟むことで、キーストロークを4mmから2mm/1mmに調整可能。
キーの底打ちまでの距離が短くなって「戻り」が速くなり、結果的にタイピング速度が上がります。
ストローク自体が浅くなるので打鍵感も変わり、静音性能の向上します。
マサオカ
スペーサーを入れると、MagicKeyboard(パンタグラフ式)に少し似た打鍵感になりました。
キーキャップを全て取り外さないといけないので、取り付けは結構大変です。
一生使える耐用性
リアルフォースは一台変えば一生使えるキーボード。キースイッチは5000万回の耐久性があり、バッテリーが内蔵されていないからです。
バッテリー付きの無線キーボードはケーブルフリーになるのがめちゃくちゃ魅力的ですが、バッテリーは消耗品。いずれカラになるので、故障とは別の場所で寿命が決まってしまうんですよね。
この「ワイヤレスキーボードのバッテリー問題」は各社で対応が異なります。
内蔵バッテリーに代わる電源として「乾電池」を採用したのがHHKBのBluetoothモデルですが、そもそもリアルフォースはワイヤレス化の道を選びませんでした。
リアルフォースは「USB-Aケーブル」の「バッテリーレス」仕様。今後も無線化する可能性はかなり低いでしょう。1kgを超えるキーボードを無線化するメリットがほとんどないからです。
USB端子がこの先生きのこる限り、一生使えます。
ヨメ
一見すると無線モデルと比べて劣っているように見えますが、有線ケーブルモデルはバッテリー管理をする必要がなく、電池切れの心配から解放されるという点ではメリットになり得ます。
マサオカ
ちなみに、Nキーロールオーバーも有線キーボードでしか使えません。
RealForce for Macの使用感
REALFORCE TKL SA for Mac / R2TLSA-JP3M-BKをレビューしようと思って購入したのですが、いつの間にか購入1年を超えていました。しっかり使った上での感想をまとめていきます。
メカニカルよりも振動が少なく負担のないタッチ
このキーボードが他社製品と大きく違うポイントは、大切な仕事道具「手指」のケアに気が配られたところでしょう。
「フェザータッチ」や「キーの静音化」は、「押し心地」や「タイプ音」を楽しむキーボードとは真逆に位置しています。
長時間の利用でも疲れないキータッチの軽さと、仕事の邪魔にならない耳障りの良い音が特徴的な、仕事のパフォーマンスを上げるために作られたモデルです。
打鍵感について
キータッチは軽すぎるくらい軽い。キーストロークの浅いパンタグラフ式の軽さとは違うベクトルの軽さです。
例えるなら、メカニカルスイッチが「電気のスイッチ」だとすると、静電容量無接点式スイッチは「おっぱい」。
リアルフォースの打鍵感に慣れるまでは、指を置いているだけで入力されるほどの軽さで落ちます。リアルフォースのために「力を入れない打ち方」をしないといけませんが、この力加減はしばらく使っているとすぐに慣れるました。
メカニカルの青軸とか「キーを押している感覚」を感じるのが好きな人・腱鞘炎や手の疲れを気にしない人には物足りないと感じるかも。
あくまで「長時間、手に負担をかけずにタイピングすること」に特化しています。将来的な手指の故障防止のためにも、早めに「軽い打ち方」に慣れた方がよいですね。
正確にブラインドタッチできる人ならこの「力を入れない打ち方」にもすぐ慣れると思います。
音について
本当に静かで、キーボードの「カチャカチャ音」はありません。「トコトコトコ・・・」って感じ。よく表現されるのは「スコスコ」でしょうか。
キーって底打ちする時と跳ね返る時に2回 音が鳴るんですが、リアルフォースは底打ちする時の音がめちゃくちゃ静かで、跳ね返りの音が少しだけ鳴る状態です。
耳に余計な情報(=音)が入らないぶん、仕事に集中できる環境になります。
そもそも、REALFORCEを底打ち(=キーをめいいっぱい押し込む)してる動画をよくみますが、1.5mm押すだけで反応するので底に当たらないように軽く打つのがベストです。
「メカニカルキーボードのカチャカチャした音が大好き!」って人にはREALFORCEは向きません。ゲーミングキーボードを買ってください。
タイプ癖がある人にはAPCが超便利
APC(アクチュエーションポイントチェンチャー)は目立たないけど地味に便利でした。
独特のクセがある打ち方のせいで(常に小指を軸にしてタイピングしてしまう)Aキーが絶妙に反応し「あああああああ」と誤打が連発していました。
APCを使って、Aキーだけ反応位置を2倍深くして対応しました。
1.5mmはちょっと当たると反応するレベルなので、変な癖がある人はAPCを使って調節しましょう。
しっかり打鍵したいキーを3.0mmまで深くできます。
Macに準拠したデザイン
ブラックのカラーリングはシルバー+ブラック。Macのスペースグレーを完全に意識したデザインをしています。
JIS配列のキートップは「かな入力」を廃してアルファベットのみ印字されているので、かなりスッキリとした印象になっています。ここは純正よりも素晴らしい。
Macとの親和性が非常に高いキーボードです。
スペースキーのサイズ感まで同じ。
ただし、フレームはアルミではなく「アルミ風」の塗装仕上げ。金属の再現性は高いですが、触るとひんやりするMacのボディと比べてしまうとガッカリ感は否めません。
マサオカ
1万円くらい値上がりしていいので、アルミフレーム仕様の「Proモデル」を発売してくれて全然OKです。
使ってわかったデメリット
続いて、リアルフォース for Macを使って感じるデメリットをあげていきます。
有線キーボードは散らかって見える
「有線ケーブルがデメリットになるか」は人それぞれですが、私は卓上をスッキリ魅せたいタイプ。今まで有線キーボードを避けて生きてきました。
REALFORCEは有線キーボードの選択肢しかなく、デスクギアを無線化したい人には選ばれないモデルです。
重さ1.2kgを超えるキーボードを無線化するメリットが非常に低いため、REALFORCEの無線キーボードが作られる可能性はかなり低いです。
マサオカ
それでも、無線&USB-C端子のREALFORCEが出たら5万でも欲しい!!
静電容量無接点方式の無線キーボードはPFUのHHKBが有名ですが、キー配列が特殊すぎて他のキーボードを使えなくなるため買い控えしている人は多いと思います。
もし今選ぶなら、中国製の静電容量無接点方式を採用したBluetoothキーボードNiz ATOM 68がおすすめです。US配列限定ですが、キー配列は通常と変わらずUSB-C端子が採用されています。
マサオカ
届いたらレビューします!!
キー配列はMacキーとちょっと違う
「Macに準拠したキー配列」と表現しましたが、MagicKeyboardと全く同じではありません。
使いづらかった十字キーが独立しており、Fキーは13〜15まで増えました。
マサオカ
Macとキー配列は少し違うけど、十字キーは打ちやすい!
1の横に追加されたBootCamp用のE/Jキー(Boot Camp用)はそこまで不満に思いませんでしたが、十字キーに慣れるまで数日かかりました。
ですが、独立した十字キーはブラインドタッチ時でも打ち損じがなく非常に操作性が良いです。
スペースキーの幅や、かな・英数キーなど再現性が高いので、Macユーザーならすぐに順応できるでしょう。(JIS配列の感想)
MagicKeyboardよりも8.7cmサイズアップ
REALFORCE for Mac テンキーレスの横幅が36.6cm、Appleの純正MagicKeyBoardの横幅が27.9cm。8.7cmサイズアップします。
80cmくらいの小さなデスクを使っている人は圧迫感を感じるサイズ感です。
ファームウェア更新は手動
マサオカ
ファームウェアの更新方法がめんどう。
ファームウェアのZIPファイルを公式サイトからダウンロードして「型番専用のファイル」を選んでイントールしないといけません。この作業、まるで一昔前のソフト。
マサオカ
自動配信が一般的なのに。わかりにくいしめんどくさい。
ソフト側でキーボードの型番まで認識できるのだから、ソフト側で自動配信して欲しいものです。
まとめ:Macに極上の打鍵感をプラス
ここが良い
- メカニカル上位互換フェザータッチが快適
- 5,000万回の耐久性(一生使える)
- バッテリー切れの心配がない
- 30g/45g/変荷重が選べる
- フルキー・テンキーレスモデル
ここが残念
- 無線モデルがない
- MagicKeyboardよりも大きくなる
最近のiMac MagicKeyboardはTouch IDが追加されたので、付加価値という部分では純正キーボードに劣る部分があります。ですが、打鍵感に関しては右に出るものがいないキーボードです。
まさに、キーボードの王様。「タイピングを突き詰めると行き着く先」と呼ばれるのも納得のキーボードでした。
長時間のタイピングで手の疲れを感じている人や、メカニカルキーボードに違和感を覚えている人に使ってもらいたいキーボードでした。
バッテリーレスで一生使えるので、10年で割ったとして32,000円÷12ヶ月×10年=266円/月。
これはもう実質無料ですね。
色にこだわりがないなら、耐性の強い昇華印刷を使ったホワイトモデルがおすすめです。
本日はここまで。ありがとうございました。マサオカ(@iMassa07)でした。