TASCAM DR-10Lレビュー/どこでも綺麗に音を拾えるピンマイク型レコーダー

8 min

こんにちは、YouTube動画を撮りまくっているマサオカです。

動画の品質にこだわってると、「音」についての悩みが多くなってくるんですよね。

マサオカ

マサオカ

あれ・・・演者さんの声がうまく撮れてないぞ。

撮り直しできないしどうしよう・・・

ヨメ

ヨメ

今回の悩みは、撮影環境によって声が上手く拾えていないケース

Sony a6600

撮影機材はミラーレス一眼カメラSony a6600を使い、外部マイクにRODE Video Microを接続しています。(たまにOSMO Pockerも使用)

Sony a6600 RODE Video Micro

RODE Video Microは単一指向性のマイクです。前方向への集音能力に優れているのですが、真正面以外の音声を拾いにくくなっています。

マサオカ

マサオカ

これがダメではなく、そういう特製のマイクってことです。

どの位置からも満遍なく音声を拾うためには、全ての方向の音を拾える「無指向性」のマイクピンマイクを使うしかありません。

TASCAM DR-10L

というわけで、 TASCAM タスカム のピンマイクレコーダー「DR-10Lを購入しました。TASCAMはテレビ局でも使われる、いわゆる「プロ指向の音響メーカー」です。

高価なだけあって、満足のいく音声が収録できるようになりました。動画を撮っている人はぜひ試してみてください。

DR-10Lはこんなレコーダー
  • 追加機材は不要。これだけあれば録音できる
  • 撮影環境を選ばず高品質な音声を収録
  • 軽くて持ち運びが楽
  • ピンマイクのロックが便利
  • 編集ソフトを使えば音声編集も楽

YouTubeでも紹介しました

9/10

TASCAM DR-10Lのデザイン

TASCAM DR-10L

まずは、TASCAM DR-10Lのデザイン・内容物をチェックしていきましょう。

TASCAM DR-10L付属品
TASCAM DR-10L説明書

付属品はこちら。ベルトクリップやラベリアマイクなど、ピンマイク収録に必要な小物が全て揃っています。DR-10Lだけ購入すれば録音を開始できる構成です。

マサオカ

マサオカ

4GBのMicroSDと単四電池も付属しています。

TASCAM DR-10L本体

本体はW52×H55.6×D24.4mm。重さは51g、単四電池を含んだ時には63gになりました。めちゃくちゃ軽いです。

コンパクトかつ軽量。「THE 業務機器」なフォルムで、非常に無骨なデザインです。

TASCAM DR-10L
正面

前面には、4つのボタンと液晶ディスプレイのシンプルな作り。この画面で各種設定を行います。

TASCAM DR-10L
裏面

背面は単四電池を入れるケースのみ。

TASCAM DR-10Lバッテリー

内蔵バッテリーではないのが残念ですが、乾電池は屋外で電池切れした時に手に入りやすいので充電式よりもアクシデントに強そう。

Evolta(アルカリ電池)で約10時間、eneloop(ニッケル水素電池)で約8時間、リチウム電池で約15.5時間の連続収録が可能です。MicroUSBを繋いだバスパワー駆動にも対応しています。

  • アルカリ電池…10時間
  • ニッケル水素電池…8時間
  • リチウム電池…15.5時間
  • MicroUSBバスパワー
TASCAM DR-10L
右側面

右側面にはスライド式の電源/録音ボタンと、ヘッドホンを差した時のボリューム+/−ボタンです。

TASCAM DR-10L

左にスライドすると電源が入り、電源オンの状態で右にスライドするとRECが始まります。

TASCAM DR-10L
左側面

左側にはデータのイン・アウトプットの端子が集まっています。

TASCAM DR-10L端子

PCに接続するMicroUSB端子・データ保存用のMicroSDカードスロット・音声確認用の3.5mmステレオイヤホンジャックのポートが用意されています。

左上の穴は、ベルトクリップを取り付けるものです。

TASCAM DR-10L

記録メディアはMicroSDカード(64MB〜2GB)とMicroSDHCカード(4GB〜32GB)に対応。付属SDカードは4GBで、約8時間の録音が可能です。

容量DualMode OFFDualMode ON
1GB2時間4分1時間2分
2GB4時間8分2時間4分
4GB8時間16分4時間8分
8GB16時間32分8時間16分
16GB33時間4分16時間32分
32GB66時間8分33時間4分

私は32GBのMicroSDHCカードに入れ替えて使っています。

TASCAM DR-10Lクリップ

付属の金属製ベルトクリップ。

TASCAM DR-10L
TASCAM DR-10L

両サイドの穴に取り付けて使います。かなり頑丈で、ベルトに挟むにはパワーが必要。

TASCAM DR-10L
マサオカ

マサオカ

ベルトにつけると、テレビ収録みたいでかっこいい。

TASCAM DR-10L
上部

上部には、マイク端子。スクリューロック付きで、引っ張っても抜けません。

TASCAM DR-10Lピン
TASCAM DR-10L

ピンマイクをつけて動いてもケーブルが抜けにくく、スクリューロックは非常に便利。

TASCAM DR-10L
下部

下部は何もありません。

TASCAM DR-10Lラベリアマイク

付属のラベリアマイクです。1.6mの長さ。

TASCAM DR-10L
TASCAM DR-10L

マイクの先に風防とクリップを取り付けて使います。

TASCAM DR-10L
マサオカ

マサオカ

小型で目立たず、装着できます。

TASCAM DR-10L

MicroUSB端子は0.5mくらいの長さでした。

TASCAM DR-10L

フェイクレザー製の専用のポーチには、全ての周辺機器を収納できました。

名称TASCAM DR-10L
サイズW52×H55.6×D24.4mm
重量63g/51g
ラベリアマイク1.6m
記録メディアMicroSD 64MB〜2GB
MicroSDHC 4〜32GB
バッテリー単四電池×1
連続起動時間アルカリ:10時間
リチウム 15.5時間
ニッケル 8時間
価格約17,000円
録音再生フォーマット44.1k/48kHz
16/24 Mono/Poly
コネクター1/8(3.5mm)mini TRS JACK
スクリューロック
マイク感度-42dBV/Pa
最大入力音圧115dB SPL
最大入力レベル-15dBu
最小入力レベル-55dBu
マイク入力ゲイン14dB〜38dB
インピーダンス33kΩ(Mic Bias OFF)
2kΩ(Mic Bias ON)

TASCAM DR-10Lの特徴

それでは、TASCAM DR-10Lの特徴を紹介してきます。

買ってそのまま使える

TASCAM DR-10L

TASCAM DR-10Lは、買ったらすぐ使えます。

本体意外にもマイク・ピン・保存用のMicroSDカード(4G/ 8時間分)と単四電池も付属。周辺機器を揃えなくて良いので、余計なことを考えずに録音を開始できます。初心者にも安心ですよね。

比較検討していたRODE Wireless GOラベリアマイクが別売りでした。

ロックできるピンマイク

TASCAM DR-10Lスクリューロック

本体とマイクの間の抜けやすいジャック部分にはスクリューロックがついています。

ピンマイクをつけて動いていると接触不良が起こることがありますが、このネジを止めておけば大丈夫です。

デュアル録音で音割れ対策

DR-10Lデュアル録音

DR-10Lにはデュアル録音(Dual Rec)機能があります。通常の録音とは別に、異なる入力レベルでもう一つの録音を同時に行える機能です。

なんのために使うの?

ヨメ

ヨメ

マサオカ

マサオカ

音割れした時のバックアップです!

例えば、メインは入力レベルをあげた状態で録音しておき、もう一つはレベルを低めに(-6dB)に設定しておけば、編集時によく撮れている方の音源を選べます。

設定内容が豊富

ビデオのゲイン調整やローカット、ファイルモードなど細かな設定が可能です。

ただしモニターが極端に狭くボタンを使って操作するので、直感的な操作感ではありません。

マサオカ

マサオカ

デジモンやたまごっちを触っているような感覚です。

  1. Mic Gain(マイクゲイン)
    マイク入力の感度を調整
  2. Low Cut(ローカット)
    ノイズや風切音を軽減して音声をクリアに録音
  3. Limitter(リミッター)
    突発的な過大入力による歪みを防ぐ
  4. Auto Level(オートレベル)
    入力音が小さいときは大きく、大きいときは小さくなるように録音レベルを自動で調節
  5. FS Sample(サンプリングの周波数)
    サンプリング周波数(44.1kHz / 48kHz)を設定
  6. Bit Length(電子ビット)
    量子化ビット数(16bit / 24bit )を設定
  7. File Type(ファイルタイプ)
    録音ファイルのファイルタイプ(Mono=モノラル/ Poly=ステレオ)を設定
  8. Dual Rec(デュアル録音)
    異なる入力レベルでもう1つの録音を同時に行う
  9. MP3 Mode(MP3 録音)
    mp3録音(128/192 kbps)の切り替え。OFFはwav
  10. Track inc(タイムトラックインクリメント)
    録音時間が約15分経過したときに自動的に新しいファイルへの録音を継続(バックアップ)
  11. Warm Beeps(警告音の設定)
    電池残量・SDカード容量が少ない場合の警告音を鳴らす
  12. Power Save(電源のオートオフ)
    停止状態の最後の操作から約10分経過すると自動的に電源がオフ
  13. Name Type(ファイル名の形式)
    日付や指定した文字列をファイル名に付与
  14. File Name(ファイル名の設定)
    ファイル名を変更
  15. Fromat SD(SDカードのフォーマット)
    MicroSDカードの初期化
  16. Mic Bias(マイクバイアスの切り替え)
    ON では、約2Vのマイクバイアスが供給
  17. Batt Type(電池設定)
    使用する電池の種類(アルカリ・ニッケル・リチウム)を設定
  18. Date/Time(内蔵時間の設定)
  19. Sys Init(設定の初期化)
  20. Ver Info(ファームウェアのバージョン表示)

マイクの音質比較

a6600の内蔵マイク・RODE Video Micro・TASCAM DR-10Lをそれぞれ音声比較してみました。

こちらから確認できますので、ご覧ください。

TASCAM DR-10Lのメリット

  • カメラの位置を気にしなくて良い
  • ホワイトノイズが軽減された
  • ピンマイクを出すと驚いてもらえる
  • 軽くてコンパクト
  • 収録中はボタンが反応しなくなる
  • イヤホンジャックがロックできてピンマイクが抜けにくい
  • PCバスパワーにも対応
  • ケーブル読み込みが便利

よかったポイントをピックアップして紹介します。

カメラの位置を気にせず録音できる

TASCAM DR-10L

単一指向性マイクでは拾いにくかった「カメラの後ろ側から喋る声」までクリアに撮れるようになりました。

α6600

カメラ正面でも、離れるとと声も遠くなって聞き取りにくいことがありましたが、そういったカメラの位置を一切気にせずに収録できています。

ケーブルロックで安心

TASCAM DR-10L

別のマイクを使ってピンマイクもどきの収録をしたことがあったのですが、マイクのジャック部分が少し抜けてしまって収録できていないことがあったんですよね。

ネジで固定できているので安心できます。

ホワイトノイズがほとんどない

編集してみると、はっきりと違いを感じました。ホワイトノイズが消えて、声がより近くなったと感じます。

周囲の音にかき消されず、綺麗な声を収録できるようになりました。

TASCAM DR-10Lのデメリット

  • 内蔵バッテリーじゃない(単四電池)
  • 服が擦れると音割れする
  • USB-CではなくMicroUSB端子
  • イヤホンポートの音質が悪い
  • 音声データは単体保存(動画と紐づかない)

ザンネンだったポイントをピックアップして紹介します。

内蔵バッテリーじゃない

TASCAM DR-10L

USB-C対応の内蔵バッテリーがよかったです。持ち運び時にモバイルバッテリーで給電できればバッテリー対策もできます。このために予備の単四電池を持ち運ぶのが面倒。

ただし、完全に電池が切れた時にはコンビニまで走ればバッテリーが手に入るので、電池切れで困ることはなさそう。MicroUSBケーブルを使えばパスパワー駆動も可能です。

PC読み込みはUSB-C端子がよかった

PCにUSB接続すると、直接収録データの書き出しができます。MicroSDカードをわざわざ抜き差ししなくて良いのでこれは便利。

ただ、MicroUSB端子なんですよね。周辺機器はなるべくUSB-C規格で揃えている私としては、このためにケーブルを持ち運ぶ、PCに差し直すのが少し不便に感じました。

マサオカ

マサオカ

といいつつ、私が使ってるカメラSONY a6600もMicroUSB端子なんですけどね。

動画と音声データが別で編集が手間

TASCAM DR-10L SD

ピンマイク全てに言えることですが、音声ファイルは別撮りです。

編集時に、音声ファイルと動画ファイルと重ねる手間が生まれます。今までは、映像データに音声ファイルがくっついた状態から編集をスタートしていたのでちょっと面倒。

ただし、Premire Proを使って、音声と動画データを一瞬で終わらせる方法を見つけました。

マサオカ

マサオカ

「同期」を使うと音声と動画の声合わせが一瞬で終わります。

最後に、動画ファイルと音声ファイルのデータをカンタンに同期する方法を紹介します。

音声ファイルと動画をかんたんに同期する方法

それでは、書き出した音声データを映像に同期する方法を紹介します。利用する編集ソフトはAdobe Premiere Pro CCです。

  1. STEP

    音声ファイルを配置する

  2. STEP

    動画と音声ファイルを複数選択

  3. STEP

    右クリックで同期を選択

  4. STEP

    同期ポイントを「オーディオ」に選択してOK

  5. STEP

    映像に合わせて音声ファイルが再配置される

これを覚えてから音合わせのストレスがなくなりました。かなり便利な機能ですので、ぜひ覚えておきましょう。

TASCAM DR-10L まとめ

ここが良い

  • 追加購入なしでそのまま使える
  • 軽くて小さくかさばらない
  • カメラの位置を気にしなくてよくなる

ここが残念

  • バッテリーは単四電池
  • 音声データ単独で保存(編集ソフトで解決)
  • 出力はMicroUSB端子

価格は17,000円と高価ですが、環境を選ばずに高音質な音声を撮れるようになりました。

動画と音声ファイルを別撮りするので編集時に動画と音声を合わせる手間が増えましたが、編集ソフトの「同期」を使えば一瞬で声合わせできます。

編集作業の不便さはあまり感じません。Premire Pro最高ですね。

ここまで読んでくれたということは、あなたも動画音質にこだわりがあるということですよね。ピンマイク、想像以上に良いですよ。あなたも試してみてはいかがでしょう?

本日はここまで。ありがとうございました。マサオカ(@iMassa07)でした。

マサオカ

マサオカ

製品は大満足!だけど音声ファイルと動画ファイルが分かれるのが気になってしまうので★9です。

比較した「RODE Wireless GO」を買わなかった理由

TASCAM DR-10Lの購入前、もう一つの有名ピンマイク「RODE Wireless GO」と迷っていました。

結果的にWireless GOをやめてDR-10Lを選んだのはこんな理由からです。

  • Wireless GOは送信機と受信機、2つのバッテリー管理が面倒
  • バッテリー持ち最大7時間
  • ピンマイク・カメラ接続ケーブルが別売り(合計35,000円オーバー)
  • WirelessGOは音質のチューニングができない

Wireless GOは、ワイヤレスでカメラと接続できる便利なピンマイクなのですが、送信機と受信機にそれぞれバッテリーがあり、どちらかの電池が切れると使えなくなります。

それに私が考えていた(TASCAM DR-10Lと同じ)構成を作ろうとすると3.5万円を超えました。同じ性能であれば、TASCAMの方が2万円くらい安くなります。

マサオカ

マサオカ

DR-10Lが2台買えるぞ。

それでもRODE Wireless GOの魅力は、カメラで撮った動画とピンマイク音声を同じファイルに記録できることです。TASCAMは編集ソフトで同期しなければいけません。ちょっとの作業差ですが、この一点がとても魅力的。

価格にこだわらないよってあなたは、こちらもおすすめですよ。

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